巻三 · 図版 14
評価か、実績か
株価は業績についていったか
上場企業の時価総額合計と純利益合計を、どちらも 2008年7月末を 100 に揃えた対数目盛。 二本が離れた分が「評価の変化」であり、それがそのまま PER の変化になる。
株価が上がる理由は二つしかない ── 企業が儲かるようになったか、 同じ利益により高い値段が付くようになったか。この図は前者を赤い線 (集計純利益)で、両方の合計を黒い線(時価総額)で示す。 二本が平行に動いている期間は、株価が業績に素直についていっている。 黒が赤から上に離れれば評価の拡大(PER の上昇)、下に離れれば縮小である。 日本株の場合、アベノミクス初期は業績の回復が先行し、 その後の局面では評価の拡大が寄与した時期がある。
データと出所
出所:日本取引所グループ(J-Quants)。純利益は doctype が本決算(FY)の 開示のうち各時点で最新のものの合計。株数は開示日を有効開始日とする時点値。 ETF・REIT を除く普通株のみ。対数目盛なので、傾きの差がそのまま成長率の差になります。
GET https://jpxhistory.com/api/v1/earnings-vs-price.json —
元データ(JSON)。
CC BY 4.0。最終更新 2026-08-11T12:49:17Z。
よくある質問
株価の上昇は業績によるものですか、評価によるものですか?
二本の線の乖離を見ます。時価総額の線が純利益の線より速く上がっていれば 評価(PER)の拡大が効いており、平行なら業績が牽引しています。
なぜ対数目盛なのですか?
倍率の比較をするためです。対数だと同じ傾き=同じ成長率になり、 二本の線の乖離をそのまま評価の変化として読めます。